電力自由化でエコな電気が買えるように!?でも実際に家庭に届く電気は…

経済
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 ―すべて同じものなんです!
…ということで始まりました。電力自由化で電力会社を選べるようになって数カ月。今回は、環境に配慮した電力会社から電気を買っても、「うちの電気はキレイな電気」とはならないのはなぜなのか、わたしたちのもとに電気が届く仕組みを踏まえて取り上げてみたいと思います。

電気の品質に違いはあるの?

 今年の4月から、電力自由化が行われ、私たちはさまざまな電力会社から料金プランを自由に選べるようになりました。生活スタイルに合わせた料金プランをはじめ、携帯代やガス代とのセット割引やポイント付与といったサービスや、太陽光発電などを利用した環境に配慮した電力会社も出てきています。

 しかし、ここで一つ気になる点が…。太陽光や風力発電などのクリーンなエネルギーで発電した電気と、火力発電による電気。そして、大手の電力会社と新しい電力会社の電気。それぞれの電気に質の違いといったものはあるのでしょうか?

 また、新規の電力会社の電力は、太陽光や風力発電などの再生エネルギーも含めて、品質が良くなさそう、停電が起こりやすそうといったイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実際にはどうなのでしょうか?

家庭に届くまでには…

 確かに、発電所によって発電された電気にはそれぞれ品質に違いがあります。
とはいえ、どの電力会社も、私たちのもとに電気を届ける際には東京電力などの大手の電力会社の送電線を使います。

 そのため電気を送る際には、どの発電所で作られた電気も、他の発電所の電気と送電線の中で混ざり合うことになるので、家庭に届くまでには電気の質は同じものになっています。なので、もし電力会社から太陽光で発電した電気を買っても、家に流れてくる電気は他の電力会社のものと同じです。

 以上のことから、電力会社の契約先を変えても電気の品質は変わらず、供給が不安定になることもありません。あくまで発電方法に違いがあり、わたしたちが選べるのはこの発電方法の部分だけということになります。

一見正しいと思えるような宣伝も実は…?

 「クリーンな電気をお届けします」といったような宣伝は一見事実のように思われます。しかしわたしたちが選べるのはあくまで電力会社の発電方法であり、電気自体を環境に優しいきれいな電気か、そうでないかを区別することは出来ません。

 ただ、そうした電力会社に電気代を払うようになっていけば、その分さらにその会社がクリーンな発電に多くの投資をするようになり、環境に配慮した発電がより浸透していくことにつながります。電力会社の変更をお考えの場合には、この機会に環境に配慮した電力会社を考えてみるのも良いのではないでしょうか。

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