豊洲市場問題をわかりやすく単純にまとめてみた

地域

今回は豊洲市場問題です。
一言でまとめれば、「問題が多すぎい!」と言えるこの話題。
傍目には複雑に見えますが、発覚までの経緯を物語形式でまとめれば分かりやすくなると思ったので実際にやってみました。

豊洲市場問題の発覚までの流れ

築地市場 「わしはもう80歳を超えとるし、敷地も狭くて卸売市場としては寿命が近いのじゃ。どこかにわしの後継者はおらんものかの⋯」

東京都の職員 「築地市場はこれまで何回も整備しようとしたけど、本人が嫌がるから全く進まなかったな。築地に何かあってからでは遅いし、そろそろ新しい候補地を探さないと。」

豊洲の空き地  (チラチラとこちらを見ている)

職員 「豊洲に空き地があるな。築地市場よりは広くて立地もなかなか良いから豊洲でいいか。」

豊洲 (激しく頷く)

職員 「但しここは昔東京ガスの工場があったし、生鮮食品を扱う場所だから一応健康診断しないとね。お腹見せて。」

豊洲 「⋯!!」(嫌がって暴れる)

職員 「嫌がるなよ。⋯って汚染されているのね。だから暴れたのか。」

豊洲 (諦めてうつむく)

職員 「とは言っても、汚染された土と地下水を何とかすれば大丈夫でしょ。他の候補地探すのも面倒くさいし。」

豊洲 「⋯!!」(喜んで跳ね回る)


職員 「豊洲。専門家と話して決めたけど、君の汚染された土は入れ替えて、そこに盛土する。最後にコンクリートを敷き詰める。
地下水は水位と水質をずっと管理してやる。これで完璧さ。」

豊洲 「⋯!!」(感謝の表情を浮かべ、東京都にすり寄る)

職員 「施設の工事完了までいい子にしていてくれ。地下水の検査は9回するから安心するなよ!」


(工事完了。7回目の地下水検査まで異状なし。しかし8回目の検査結果で異状が見つかる)

小池都知事「えっ、豊洲はベンゼンとヒ素が環境基準超えているの。じゃあ9回目の検査結果が出るまで豊洲市場への移転は延期ね」

(調査が進み、建物の地下に盛土をしていない空間があることがわかる)

小池都知事「聞いていた話とだいぶ違いますよ。徹底的に調査致しますわ。」

今年11月に開場予定だった豊洲市場への移転の見通しはつかず、現在に至る。

11月現在までに判明している豊洲市場の主な問題点

まず汚染と工事の不備は第一に挙げられます。
<施設>
・地下空間の空気から微量の水銀が検出され、出処は特定できていない。
・水質検査で判明したように、地下水の汚染対策が完了していない。
・施設は完成しているのに地下水位の管理ができておらず、汲み上げ設備に不備がある可能性も。

また、市場としての使用感の悪さが浮き彫りになっています。
<業者の使用感>
・一店舗当たりの間口が狭く、大型のマグロを扱えないところも。
・実際に水産物や機械等が稼働すると、建物自体が耐えられるとされる重量を超えるので、床が陥没する可能性がある。
・築地市場では床や魚の洗浄に塩水を使っていたが、豊洲では真水しか使えない決まりがあるので、臭いや害虫発生の原因になる。

業者にとっては地獄のような状況

豊洲市場への移転は、延ばせば延ばすほど、卸売業者をはじめとした業者への負担は大きくなります。というのも、豊洲へ移転することにした殆どの業者は、すでに機能を築地から豊洲へ移しているので、開場するまでは豊洲で1円も稼げないのです。維持費も当然掛かりますので開場が長引けば長引くほど業者は不利益を受けます。

一方、汚染問題を収束させないまま豊洲市場が開場されても、業者は安全性への不安から風評被害を受け、満足に利益を上げられない可能性があります。

それなら豊洲以外に新しい市場を造ればいいじゃないかと思いますが、事業費4000億円を超える立派な建物を造った後ですので、またゼロからやり直すというのも現実離れしています。
(参考)
スカイツリーの事業費:約650億円
六本木ヒルズ:約2700億円

そう簡単には解決しなそうな豊洲市場問題。
開場の時期や設備関連の見直し、業者への損失補償など気になるポイントは沢山あります。今後も成り行きを見守っていきたいところです。

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